皇室はなぜ尊いのか 日本人が守るべき「美しい虹」 (PHP文庫)
08/07/2020 18:17:24, 本, 渡部 昇一
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によって 渡部 昇一
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内容紹介 神話に起源をもつ皇室は、世界がうらやむ日本の宝。それはギリシア神話に登場するアガメムノンの末裔が、いまもヨーロッパの王室として繫がっているのと同じことだから――。日本は、いまもって神話に繫がる王朝を有する世界唯一の国なのである。本書は、古代より幾度となく訪れた「皇統の危機」を乗り越え、二千年以上にわたって途切れることなく続いてきた皇室と日本民族の紐帯の歴史を、「美しい虹」のごとく描き出した著者渾身の力作。仏教伝来がもたらした国体の変化。藤原氏は、なぜ決して皇位をうかがわなかったのか。源頼朝が皇室に深い慎みを持ったのはなぜか。南北朝分裂と足利義満の野心は。能力主義を終わらせた徳川家康は……。そして明治維新はなぜ成功し、近代化と日本の伝統を両立することができたのか。一国の歴史、つまり国史とは、その国民の見る「虹」のごときもの。日本人が守り受け継ぎ、遥か未来へと繫ぐ国史の核心がここにある。 内容(「BOOK」データベースより) 神話に起源をもつ皇室は、世界がうらやむ日本の宝。それは、ギリシア神話のアガメムノンの末裔が、いまもヨーロッパの王室として繋がっているのと同じことだから―。本書は、幾度となく訪れた「皇統の危機」を乗り越え、二千年以上にわたって途切れることなく続いてきた皇室と日本民族の紐帯の歴史を、「美しい虹」のごとく描き出した著者渾身の力作。日本人が守り受け継ぐ国史がここにある。 商品の説明をすべて表示する
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本書は、真面目に面白いことをやる系のギャグ作品ととらえるのが正しいです。その証拠に著者は初っぱなからエンジン全開で、我々の腹筋に攻撃をしかけてきます。>>戦前、私たちが子供だったころは、皇室は「日本人の総本家」>>というイメージで共通していたように思う。(中略)>>私の場合、他の人と少し違ったのは、皇室は日本人の総本家で>>あるだけでなく、「天皇は神様よりも偉い」と捉えていたことだ。(中略)>>こういったことは勉強して覚えたわけではない。>>いわば当時のふつうの日本人の常識としての素朴な皇室観である。(第1章外国人から見た皇室)この文章、著者の凄くいい顔がくっきりと浮かんでくるクオリティです。バックに「ドヤァァ…!!」とか擬音が浮かんで見えるレベル。もちろん、この後も責め手は一切緩みません。イザナミだのイザナギだのアマテラスだのの日本神話の系譜を持ち出しては皇室を語り出す著者の筆は、実にイキイキしていて活字から彼の喜びが熱く伝わってきます。これには、思わず読者もにっこり。人を自然と笑顔にできる著者の手腕はただ事ではありません。もちろんこれは、「この人、どこまで本気なんだろう?」我々にこう思わせるために仕掛けられた巧妙な罠です。この時点で私たちは著者の世界に引きずり込まれ、もはや逃れることはかないません。ミステリ系討論番組でUFOや雪男の存在を「もちろんいますが。証拠もありまくります」的に自信満々に語り出すよく分からない専門家そのものです。あの面白さを活字だけで再現するこの筆力たるや、私は他に類する物を知りません。もちろん、勢いは終盤も絶好調。著者はついに仮想戦記にまで手を伸ばします。それも、腹筋崩壊でもだえる我々にとどめを刺しに来た感すらある鋭さで。>>ミッドウェーの戦いでも、戦艦大和をも使っていれば、>>アメリカが負けるような戦いだった。>>ガダルカナルにしても同様で、トラック島にいた戦艦大和がガダルカナル>>の近辺に出て艦砲射撃をすれば、二万人のアメリカ兵は全滅しただろう。(第4章 皇室伝統を再興するために)ご覧下さい。一部抜粋ですら、著者渾身のイキリ顔が目に浮かぶよう。冴え渡る筆の走りは留まることを知らず、かようにノンストップで極上の笑いを提供してくれるのです。これを一流と言わずになんと言うのか。ハンパな芸人のコントなんて、もう本書を読んでしまえばクスリともできない退屈なものになってしまいます。上記からも明らかなように、本書は問答無用で満点評価すべき作品です。それでも★を1と厳しくつけているのは、ギャグ本なのに歴史の教養書みたいに間違って売り出している出版社へ強い抗議を示すためです。本当に猛省して欲しいですね。
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